1994年1月1日早朝6時、千葉・銚子の犬吠埼には、初日の出を一目見ようと数万人が集まっていた。 その歓声が高まった瞬間、50代の女性3人が、まるで最初から存在しなかったかのように姿を消した。彼女たちは高校時代から30年、固い友情で結ばれた親友同士だった。前日の午後、3人は銚子駅に降り立ち、いつもの旅館に荷物を置くと、穏やかに夕食を済ませた。翌朝5時ごろ、旅館の主人が「初日の出を見に行く」と見送ったのを最後に、足取りは途絶える。家族の通報を受け、警察は大規模捜索に乗り出したが、現場には不気味なほど痕跡が残っていなかった。彼女たちに恨みも借金もない。だが、時が過ぎるほど希望は薄れ、8年が経過した2002年春、震える声の中年女性が警察署を訪れる。 「八年前の事件について、すべて話します」 その告白が、海へ沈められた“悪魔の同級生”の正体へとつながっていく。