出産を終えた直後、病室に入ってきた夫・隆は、私の顔を見るなり冷たく言い放った。 「誰の子だ! 俺は無精子症だぞ」 あまりの言葉に、私は息をのんだ。だが次の瞬間、看護師のみゆきが毅然と割って入る。 「出産後の女性に、これ以上のストレスは危険です。それに、無精子症だと主張するなら、なぜ事前に診断書を見せなかったのですか。むしろ不自然です」 隆は一気に青ざめ、義母も動揺を隠せない。私はただ唖然とするばかりだったが、みゆきの言葉で空気は一変した。 その後、私は実家に戻り、父とみゆきに支えられながら調査を進める。やがて判明したのは、夫の不倫と、私を陥れて離婚しようとした卑劣な計画だった。 DNA鑑定の結果、娘は隆の子だと証明される。追い詰められた夫は謝罪もできず、慰謝料と養育費を背負い、転落していった。 私は娘を抱きしめ、静かに誓った。もう二度と、誰にも傷つけさせない、と。