高校2年生の時、母は再婚した。これで少しは幸せになれると思っていた。しかし、私を待っていたのは想像もしなかった苦しい日々だった。再婚相手の父親は、毎月のアルバイト代を取り上げるような人だった。私の財布を勝手に奪い、お金を管理するという名目で自由を奪っていった。それを目の前で見ていた母も、何も言わず見て見ぬ振りを続けた。誰にも助けてもらえない毎日に、私はとうとう限界を迎えた。その日、必要最低限の荷物だけをまとめ、家を出る決意をした。行く場所も決まっていなかったが、とにかく遠くへ逃げたかった。駅近くのコンビニで空腹を満たそうとしていた時、一人の男性に声をかけられた。金髪で少し派手な雰囲気の男性だったが、「パン買ってあげるから、そんなに緊張しなくていいよ」と優しく言ってくれた。その後、彼に誘われてファミレスへ行き、私は初めて自分の苦しみを誰かに話した。母が変わってしまったこと、父親に毎月のお金を奪われていたこと、誰も守ってくれなかったこと。彼は最後まで黙って聞いてくれた。「そんなに辛かったのか……。よかったら、うちに来る? でも安心して。俺には彼女がいるから」その言葉を信じ、私は彼の家へ向かった。そこには優しい彼女さんもいて、「ご飯食べてないでしょう」と温かい食事を用意してくれた。