最初は、ただの腹痛でした。 「少しお腹が痛いな」――それだけで、日常はまだ続いていたのです。ところが一か月ほど経つと痛みは急に強まり、我慢できず病院を受診しました。CT検査の結果、医師から告げられたのは、大腸と小腸のあたりに腫瘍があるという事実でした。大腸がんかもしれない、まずは手術で切り取りましょう、と説明され、私は入院し手術を受けました。けれど、そこで明らかになったのは大腸がんではなく、悪性リンパ腫。しかも、高悪性度のバーキットリンパ腫でした。診断後、一週間で再入院し、抗がん剤治療が始まります。アール・ハイパーCVAD療法とMA療法を交互に行う厳しい治療で、副作用には強い個人差があります。私の場合は吐き気もつらく、何度も苦しい思いをしました。それでも、十か月に及ぶ治療を最後までやり抜き、今では仕事ができるかもしれないと思えるところまで回復しています。