黒部ダムと聞けば日本最大級の存在感を思い浮かべるが、貯水量ランキングでは圏外に沈んでいる。知名度の高さと、実際に抱える水の量は必ずしも一致しないのだ。 今回の日本ダムTOP10には、東京ドーム数百個分の水を蓄える怪物級が並ぶ。村ごと沈んだ徳山ダム、完成後に一気に満水へ回復した四国の生命線・早明浦ダムなど、どれも規格外である。 中でも徳山ダムは圧巻だ。岐阜の山奥にそびえる巨大ロックフィルダムで、貯水量は日本一。建設で徳山村は湖底へ消え、約1500人が故郷を失った。さらに地中からは縄文遺跡も見つかり、土地に刻まれた時間の重さを今に伝えている。 黒部ダムは圏外でも、ダムの世界には想像を超える主役たちがいる。その事実こそが、日本の水の奥深さを物語っている。