川も湖もない島で、どうして何千人もの暮らしが成り立つのか。その答えは、島ごとに異なる水の確保法にあった。 伊豆大島では火山島ゆえに雨が地中へ染み込みやすく、湧水、天水、井戸水を組み合わせてきた。竹富島では家々が雨水タンクを備え、限られた天水を大切に使う。南大東島は雨水に加え、地下にたまる淡水レンズを井戸でくみ上げている。 宮古島ではダムで地下水をせき止め、今帰仁島は海底送水管で本土から水を運ぶ。さらに、波照間島は海水淡水化、青ヶ島は斜面を利用して天水を集めるという徹底ぶりだ。 水源のない島は、絶望ではなく工夫の舞台だった。自然と向き合い、限られた水を守り抜いた人々の知恵が、今も島の暮らしを支えている。