県庁所在地なら、その県で一番人口が多い――そう思われがちだが、実際は違う。2025年の速報値では、県庁所在地が人口1位ではない県が6つもある。群馬県では前橋市が行政の中心として歩み、交通の要衝として発展した高崎市が人口で上回る。山口県は、歴史を背負う山口市と、関門海峡を抱える下関市が異なる役割で伸びてきた。三重県の四日市は工業都市として飛躍し、静岡県ではものづくりの浜松市が静岡市を追い抜いた。福島県は郡山・いわき・福島の三極構造が強く、茨城県では研究学園都市・つくば市がついに水戸市を逆転した。県庁所在地が主役でなくても、その土地には歴史、産業、交通が織りなす確かな理由がある。だからこそ、この逆転現象は面白い。