ハワイ諸島の中で圧倒的な広さを誇りながらも、大都市が存在しないハワイ島。その一方で、わずか数分の一の面積を持つオアフ島に全州の人口の約7割が集中しているのには、この楽園がたどった意外な歴史と地形の秘密が隠されています。ハワイ島は今も火山活動を続ける「若すぎる島」であり、固まった溶岩に覆われた土地は平地が少なく、開発が困難でした。これに対し、古い火山が削られて広い平地と入江を生み出したオアフ島には、天然の要塞である「守られた港(ホノルル)」が存在しました。歴史の変遷とともに、このホノルル港が貿易、サトウキビ産業、軍事拠点、そして世界的な観光の玄関口として次々と機能を吸収。すべての富と人がオアフ島へ一点集中したのです。広大な大地を持つハワイ島が自然の脅威と共存する一方、オアフ島が発展を遂げた背景には、海に開かれた「たった一つの港」が持つ決定的な運命がありました。