気づいた時には、もう取り返しがつかない。葬儀の場では、誰もその場で顔に出さないが、帰り道の車内で必ず話題になる。遺族の目に残るのは、思わぬ失礼な振る舞いだ。第三位は、ロビーでの立ち話である。参列者同士が同級生を見つけ、つい笑い声を漏らしてしまう。その瞬間、静かな空気の中で遺族と目が合えば、場の重さは一気に増す。第二位は、火葬の前や会食前に長居すること。「もう少しだけ」と腰を上げずにいると、遺族は片付けにも進めない。優しさのつもりが、負担になる。そして第一位は、後日まで語られるほどの無神経な質問だ。「何の病気だったのですか」「亡くなった理由は?」――その一言で、立花氏の名は忘れられても、場の空気はいつまでも残る。遺族にかける言葉は、ただ一つ。「ご愁傷様です」。それだけで十分である。