昭和には、今ではほとんど見られない風景が確かにありました。 『少年ジャンプ』の最後を飾った怪しい通販広告、札束の風呂や身長が伸びる機械――ありえないと笑いながらも、なぜか説明文を読み込んでしまう。その胡散臭さこそが、強く記憶に残っています。変わり種アイスも忘れられません。弁当やおにぎりを模した奇妙な見た目、味は意外と素朴なのに、最後はただの修行のように感じる。そんな無茶な発想に、昭和の勢いがありました。通学カバンを極限まで薄く改造したあの執念、修学旅行で土産に選ばれた三角のペナント、そして玄関先の玉のれんとタワシ付きマット。道が舗装される前には当たり前だったそれらも、時代の流れの中で消えていったのです。