試合で倒した相手の国に、優勝賞金2000万円をそっと寄付した日本代表の2人#男子バレーボール
2026/10/12
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男子バレーボールアジア選手権決勝でイランを3―0で下し、アジア王者となった日本代表。その勝利の熱気がまだ冷めない二日後、テヘランで開かれた記者会見は、誰も予想しなかった方向へ動いた。イランバレーボール連盟の高会長の手には、一枚の書類があった。記者が「それは何ですか」と問うと、会場の空気が一気に張りつめる。会長は静かに封を開き、「2000万円です」と明かした。  それは、日本代表の石川祐希選手と大会MVPの選手が、優勝賞金全額をイランの困難な状況にある子どもたちへ寄付するという意思表示だった。きっかけは、福岡の決勝後の通路で交わされた、ほんの短い会話だった。会長が「テヘランに戻ったら子ども支援の打ち合わせがある」と漏らすと、二人はすぐに動いた。感情だけで約束せず、支援が確実に届く手続きを静かに確認し、誰にも大きく知らせることなく実行した。その姿勢に、高会長は深く心を打たれた。金額よりも、相手を思う誠実さが、会場を静かに揺らしていた。

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