上田綺世の妻・糸原月は、かねてより「勝利の女神」と呼ばれてきた。鹿島時代から、彼女が観戦した試合では不思議と負けがなく、スタンドのサポーターたちは試合のたびにその存在を気にかけていたという。美しいだけでなく、勝負運まで味方につけるその存在感は、まさに特別だった。ベルギー移籍直後はビザの関係で別居生活となり、上田綺世はゴールから遠ざかる苦しい時期を過ごした。だが、初めて妻が現地観戦した試合で、ついにベルギーリーグ初ゴールを決める。まるで長い停滞を断ち切るような一撃だった。一方でピッチを離れれば天然な一面もある。大学時代には試合にユニフォームを忘れたこともあり、総理大臣杯の準決勝後には「点を決めなきゃ意味がない」と言い切って監督を苦笑させた。それでも決勝でしっかり得点し、実力で周囲を黙らせたのだ。さらに大食いとしても知られ、洋食屋ではハンバーグ、ライス、ピザに加え、アヒージョとバゲット2セットまで平らげたという。華やかな妻、愛される素顔、そして結果で証明するストライカー。上田綺世の魅力は、今なお尽きない。