2026年、愛知・名古屋で行われたアジア競技大会女子バレー準々決勝。日本代表はチャイニーズ台北をストレートで下し、準決勝進出を決めた。だが、勝利の余韻が残る裏方では、別の現実が広がっていた。床に崩れた敗者側は疲労と痛みに動けず、リカバリー用品も足りない。そこで席選手が静かに状況を確認すると、佐藤淑乃が自らバッグを開け、アイスパックを差し出した。和田由紀子もテーピングを手に動き出し、日本の選手たちが次々と物資を持ち寄った。その箱はやがて満杯となり、台湾選手たちは当初、運営の備品だと勘違いする。しかし「日本からだ」と知った瞬間、表情は一変。痛みを抱えたまま頭を下げ、日本側へ感謝を伝えた。