昔々、岩手のとある雪深い村に、隣り合って建つ二軒の家がありました。一つは豪華な長者の家、もう一つは風が吹き込む貧乏な男の家でした。ある寒い夜、長者は役立たずと家猫を雪の夜に追い出しました。その猫は凍えながらも、隣の貧しい男の家までようやくたどり着きました。男は猫に手を差し伸べ、わずかな食事を猫と分け合いました。時が経つにつれ、猫は男がいない間に引き臼を引いて助け、男の生活を支えました。次第に心が温まり、二人の間には特別な絆が生まれました。ある日、猫は男に「人間となり、恩返しがしたい」と語り、遠い神社へ旅に出ました。険しい山道を歩き続けた猫は、ついに神の前で願いを伝え、人間の娘の姿となりました。