日曜の夜十時、グラスに残ったビールを飲み干す。 私は今日から一ヶ月、酒を断つと静かに決めた。最後の一杯をゼロ時間として、体の変化を時間順に追っていく。ただし、常に大量に飲んでいた人は注意が必要だ。急にやめると、六時間から二十四時間で手の震え、汗、吐き気、不眠が出ることがある。重ければ幻覚や痙攣も起こりうる。思い当たるなら、決して一人で進めてはいけない。最初の夜、眠りは変わる。寝つきは早くても、後半は浅く乱れやすい。月曜の朝には、注意力や記憶の鈍りが残ることもある。二日目には、飲んでいた量が多いほど反動が目立つ。 一週間が過ぎるころ、肝臓の脂肪は少しずつ下がり始める。だが、すぐに元通りとはいかない。さらに十二日目には、心臓や血管、肝臓に関わる多くの数値が改善へ向かう。そして四週間。英国の研究では、インスリンの効きは約四分の一改善し、血圧と体重も下がった。心の調子や自信まで整っていく。 お酒をやめた体は、静かに、確実に変わっていくのである。