2025年10月、山形県で発生したとされる「くら寿司迷惑行為動画」が、日本中を震撼させた。発端は、制服姿の女子高生が回転寿司店で撮影した数秒の動画だった。レーンを流れる寿司に触れ、さらに卓上の醤油ボトルの注ぎ口を口につけるという行為が映され、その映像はSNSを通じて瞬く間に拡散した。撮影された動画には、本人たちが軽い冗談のつもりで楽しんでいるような雰囲気も残されていた。しかし、その一瞬の悪ふざけは大きな代償を生むことになる。ネット上では「また回転寿司で迷惑動画か」「食べる気が失せる」といった批判が相次ぎ、過去の寿司店での炎上事件を思い出す人も多かった。さらに問題を深刻化させたのが、SNSによる個人特定の動きだった。投稿された写真や背景、制服、過去のSNS投稿など、わずかな情報から本人たちを探し出そうとする動きが広がり、無関係な人物の写真まで拡散される事態にも発展した。事件への批判を超え、ネット上の集団攻撃という別の問題が浮き彫りになった。くら寿司側は迷惑行為を確認後、商品の交換や調味料類の入れ替えを行い、警察への相談や厳正な対応を表明した。同社は以前からAI監視カメラなどによる対策を進めていたが、それでも人の悪意による行動を完全に防ぐことの難しさを示す結果となった。その後、ネットでは損害賠償額として「8400万円」や「9200万円」という数字が話題になった。過去の回転寿司迷惑動画事件では、企業側が数千万円規模の損害を主張した例もあり、今回も廃棄費用、清掃費、売上への影響、ブランドイメージ低下などを考えれば、大きな責任問題になる可能性があると注目された。