2001年3月6日、北海道室蘭市で一人の女子高生が突然姿を消した。内田あさみさん、16歳。明るく礼儀正しく、成績も優秀で、周囲から愛される存在だった彼女の失踪は、今も多くの人々の記憶に残る未解決事件となっている。その日は高校の入学試験準備のため学校が休みだった。あさみさんはアルバイト先のパン屋でコーヒーの淹れ方を学ぶ講習があると家族に伝え、自宅を出た。しかし、彼女が向かった先はいつもの店ではなく、約10キロ離れた本店だった。午後、あさみさんは室蘭市内のバス停で移動し、同級生に目撃されている。友人とは短い会話を交わし、その後、アルバイト先へ向かう途中だったとみられる。さらに交際していた同級生とは電話で二度会話をしていた。最初の電話では「今、下に着いたよ」と話し、無事に目的地周辺へ到着したことを伝えていた。しかし4分後、再びかかってきた電話に対し、彼女は「今ちょっと話せないから、後でかけ直すね」と告げた。それが、あさみさんの残した最後の言葉となった。