店舗を持たず、間借り営業だけで開店から一時間もたたず完売する「名もなきサンドイッチや」。店主は子ども四人を育て、来月には五人目を迎える脱サラパパだ。調理未経験から始めた一人営業。看板のサバサンド、海老カツ、出し巻き、旬の果物を使ったチーズケーキサンドまで、具材は「利益が出るのか」と客が驚くほどぎっしり詰まる。パンは妻と食べ比べて選んだ福岡の食パン。仕入れも味付けも、そのパンを生かすために調整してきた。「家族でできることを」と始めた小さな挑戦は、今や遠方から客が訪れる人気店に。次の場所はまだ未定だが、彼のサンドを待つ人の列は、きっと途切れない。