息子が「ピエロ」と呼ばれるようになったのはいつからだっただろうか。生まれつき肌が敏感で、季節の変わり目や食事によってぶり返す強烈なかゆみ。息子の心の中に渦巻く葛藤とそれを乗り越えようとする努力の姿は、我が家の日常の一部となっていた。クリスマスの日。息子の目はプレゼントよりも目の前のご馳走に輝いていた。ケーキにチキン。彼の大好きなものたちがテーブルを彩る――しかし、冒険には代償がつきものだ。食べた後、かゆみは一層強くなり、夜になると布団の中で涙を流しながら痒がる息子。それでも、「おいしかったよ、ママ」と笑う姿に、母親として胸が締めつけられた。頭皮を掻きむしり、手を擦り付けるその様子が痛々しいほどだったが、それでも彼は笑ってみせた。「僕は大丈夫」と。そんな息子との戦いの日々は続く。このかゆみを克服し、いつか真の笑顔を取り戻せるその日まで、手を取り合いながら歩んでいきたい――。