おならを根本的に解消する鍵は、排便力の向上にあります。便秘になると腸内環境が悪玉菌優勢になり、便を送り出す蠕動運動が低下、さらに便秘が悪化します。悪玉菌優勢の腸内では、腐敗物質が増加し、おならの臭いもきつくなります。通常、食べた物は24～48時間程度で排泄されますが、排便力が弱いと腸内に滞留する時間が長くなり、ガスも増加し、臭いもきつくなるのです。そこで、おならを解消するための4つの方法を以下に解説します。1. 腹筋を鍛える：腸の蠕動運動は、消化管にある輪状筋の働きによるものですが、この筋肉が衰えると腸が薄くなり伸びて下垂します。腸の筋肉を鍛えるには、腹筋を鍛えることが効果的です。2. 水分補給：特に朝にコップ1杯の水を飲むことが重要です。消化には大量の水分が必要で、水分は便を柔らかくし、スムーズな排泄を促します。便秘気味の方は水分不足であることが多いです。朝に排便する人が多いのはこのためですが、寝ている間に排便するのは難しいので、朝に水を飲むことで便意を促し、スムーズな排泄につながります。3. 飲み込む空気の量を減らす：食事中に飲み込む空気は、おならの約70%を占めます。飲み込む空気の量が増える原因として、口呼吸、早食い、食いしばりなどが挙げられます。鼻呼吸を意識し、よく噛んで食べ、食いしばりを避けるようにしましょう。4. ストレス対策：腸内環境は精神状態と密接に関係しています。ストレスを感じると腸の蠕動運動に悪影響を及ぼし、おならが増える原因になります。ストレスを感じやすい方は、緑茶を飲んだり、バナナを食べたり、背筋を伸ばしたり、音楽を聴いたり、読書をしたり、笑ったり、パートナーやペットと触れ合ったり、ウォーキングや筋トレをするなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践することが大切です。