八十歳を超えた今、本当に手放すべきものがある。 人生の質は、何を持つかではなく、何を捨てるかで決まっていくのだ。まず捨てるべきは、合わない人間関係である。長く付き合ったからといって、幸せとは限らない。話すたびに心が重くなる相手は、年齢に関係なく離れてよい。残すべきなのは、会うだけで気持ちが軽くなる人だ。次に、いつか使うと思って押し入れに眠る物の山。 その「いつか」を待つあいだに、暮らしの大切な空間は静かに奪われていく。軽い家は、軽い心をつくる。そして、無理して頑張り続ける癖。 頑張りすぎは、知らぬ間に命を削る。張り合う必要はない。できる範囲を守ることこそ、晩年の幸せを支える。