70代になると、テレビを消したあとの静けさが、年々長く感じられる。 埋めるものがないまま時間だけが流れる日々に、あるひと工夫が心を動かす。画面を二回タップするように、自分の毎日に小さな趣味を招き入れるのだ。 第四位は「その日の一枚を写真に撮ること」。撮るものを探して少し遠くへ歩けば、雨の日でも外に出る理由が生まれる。第三位は「小さな鉢を一つ増やすこと」。やることは水やりだけだが、翌朝どうなったか見に行く楽しみができる。 第二位は「壊れたものを自分で直すこと」。どこが悪いのかを順に見ていくうちに、半日が静かに集中で満たされる。そして第一位は、「今日一行だけ書き残すこと」。動くのがおっくうな日でも、一行なら残せる。 何を選ぶかは人それぞれ。ただし十年後も手を出せる趣味を選ぶことが、70代の最高の物差しになる。