お葬式でほとんどの人がやっている数珠の間違い1位は――それは、つい手を離したその瞬間です。数珠は、仏さまとのご縁を結ぶ大切な仏具です。 ところが、何気ない扱いひとつで、場にそぐわない印象を与えてしまうことがあります。静かな式場だからこそ、所作の細やかさがそのまま心の品格として映るのです。第三位は、右手で数珠を持つこと。 基本は左手に持ち、合掌のときだけ両手にかけます。急いでいる場面でも、ここは丁寧に守りたい所作です。第二位は、数珠をぶらぶらと振り回すように持ちながら歩くこと。 移動するときは房を下にして、左手で静かに持つのが礼儀です。玉を鳴らすような持ち方も、控えるべきでしょう。そして第一位は、椅子や畳、床の上にそのまま置いてしまうこと。 お茶を受け取るときやバッグを開けるとき、つい手を離して横に置いてしまいがちですが、それは大変な失礼にあたります。私は、数珠をハンカチの上かバッグの中にそっと収めるようにしています。