仏壇の前は、誰も見ていないようでいて、親のしつけが最もはっきり現れる場所です。 一見、静かな所作の場ですが、そこでの立ち居振る舞い一つで、育ちの差は一瞬で伝わってしまいます。第四位は、立ったまま手を合わせることです。 ほんの一度でも腰を下ろせば、姿勢は驚くほど変わります。丁寧さがにじむからです。第三位は、線香に息を吹きかけて消すこと。 人の息は清らかでないとされ、手で仰いで消すのが基本とされています。第二位は、鈴を何度も鳴らすこと。 鈴は節目を告げるためのもの。慣れない人ほど、つい強く、何度も鳴らしてしまいます。そして第一位は、よその家で仏壇を見ても何も言わず、そのまま通り過ぎることです。 その家で最も大切な場所に気づき、必ず「お参りさせていただいてもいいですか?」と一言添える人は、確かに印象が違います。 黙って通り過ぎた人のことは、その家の人がずっと覚えているものです。 作法は宗派や地域で異なります。あなたの家では、どう教わりましたか。