毎日きちんと掃除をしているのに、なぜか数日後にはまた散らかっている。そんな悩みを抱える60代の女性は少なくありません。けれど、いつも家が整っている人は、決して掃除の達人というわけではないのです。その秘密は、とてもシンプルでした。「置かない、買わない、捨てる」この小さな習慣が、暮らしだけでなく心まで軽くしていたのです。主人公の佐藤和子さん、65歳。夫を亡くしてから古い持ち家で一人暮らしを続けていました。40年間、夫婦で築いてきた大切な家には思い出がたくさんあります。しかし、いつの間にか家の中は物であふれていました。特売で買った日用品、いつか使うと思って残した紙袋、捨てられない古い食器。和子さんは「もったいない」という気持ちから、物を大切にしているつもりでした。ところがある冬の夕暮れ、廊下に積み重ねていた紙袋につまずき、転んでしまいます。幸い大きな怪我はありませんでしたが、その夜、和子さんは初めて気づきました。