夫を交通事故で亡くした私と幼い息子を、ウトメは温かく迎えてくれた。実の娘のように接してくれ、夫がいなくても穏やかな日々を送っていた。しかし五年前、音信不通だったコトメ夫婦が突然現れた。会社が倒産し、住む場所も金もないと土下座され、新居を構えるまでの約束で同居を許した。だが、それが間違いだった。二人は仕事も探さず、保険金や遺産にまで口を出し、ついには私への嫌がらせまで始めた。私は息子を守るため家を出る。その後、コトメ夫婦はウトメにも金を無心し、家は荒れ果てた。限界を迎えたトメは入院を機に家を売却し、私と共に逃げる決意をする。優しさにつけ込んだ二人に残されたのは、借金取りと孤立だけだった。