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【全4話完結】見えないベテラン|20年目の契約社員が、ようやく評価された話
2026/06/02
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第一話——見えない実力  昨日、施工手順に想定外のズレが発生した。最初の矢面に立たされたのは契約社員の相馬だ。孫課長は確認作業を怠ったわけではないが、設定が複雑でミスにつながった可能性もあった。こうした状況では声をあげた者が勝ち、黙っている者が責任を押し付けられる。深夜まで更新作業が行われる中、早めに退勤していた相馬の役割は過小評価されていた。しかし、相馬のメモが現場を救った。第二話——静かなる反撃  先月の資料再編のアイデアが盗作の危機にさらされていた。霧山主任が成果を横取りし、自分の手柄にする形で提案を通そうとしていたのだ。「悔しくないか?」と問われても相馬は冷静。「記録は残っている」と一言。彼の凄まじい現場経験がその言葉に説得力を持たせる。一方で、取引先の怒りが頂点に達し、緊急対応を迫られる。第三話——立ち上がる契約社員  取引先との電話で「現場の止まった状況をどうにかしろ」との厳しい言葉を受けた相馬が、的確に変更内容を説明し、迅速な指示を出した。「七年間現場にいた」彼だからこそ可能な対応だった。その後、過去の数ヶ月間に彼が中心人物として多くの実務をこなしていた証拠が明らかになり、事態は大きく動き出す。第四話——ついに認められた才能  「なぜ彼が契約社員だったのか?」その問いに対する答えは明白だった。便利な使い勝手の良さから正式な評価を避けられ続けていただけだ。しかし、それは今日で終わりを告げた。上層部が彼を正社員に登用し、主任として現場の改善業務に従事させることを決定。霧山の不誠実が明るみに出される中、相馬が新たな立場で歩み始めた。「主任になってどうですか?」の問いかけに、静かに微笑む相馬。「もっと現場を見に行こうか」。これが現場に寄り添う彼の信念だった。 

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