本家の息子嫁が、親戚一同の駐車場に家を建てたいと言い出した。そこは集まりのたび、皆が車を停め、料理や酒、手土産を持ち寄ってきた大切な場所だった。だが彼女は「本家の隣がいい」と聞く耳を持たず、駐車場も畑も潰して新居を建ててしまう。結果、本家には誰も来なくなった。駅から遠く、荷物を抱えて坂道を歩くのは現実的ではない。楽しかった親戚の食事会は、静かに終わりを迎えた。それなのに息子嫁は、以前のように差し入れや子守りだけは求め続ける。人の集まる場所を自ら壊しておきながら、そこから生まれる恩恵だけは当然のように欲しがる。その身勝手さに、親戚たちは完全に距離を置いた。