社員食堂で一番安い「かけそば」を静かに食べていた老人を、あるエリート社員が見下し、侮辱する出来事が起きた。しかし、その老人の正体を知った瞬間、社内の空気は一変することになる。老人の名前は山田薬師。53歳のフリー企業支援者であり、数々の大企業から依頼を受ける凄腕の通訳者だった。彼は翌日、オイスカ商事と海外重要顧客との一千億円規模の商談を成功へ導くため、会社を訪れていた。少し早く到着した山田は、昔から気に入っていた社員食堂のかけそばを味わっていた。そこへ現れたのが、転職してきたエリート社員・鬼塚だった。自分の能力を過信し、周囲を見下していた彼は、山田の質素な食事姿を見るなり「会社にふさわしくない」と決めつけ、老人を激しく責め立てる。山田は食べ物を粗末にする態度をたしなめるが、鬼塚は聞く耳を持たず、ついには警備員を呼ぶとまで言い放った。