「もうやめてよ……パパとママ、喧嘩しないで」幼い息子・コウタの悲痛な声が、家の中に響いた。浅見は、結婚して七年。交際一年で妊娠が分かり、夫のシュウと家庭を築いてきた。小さかったコウタも今では小学生になり、少しずつ手が離れてきた頃だった。しかし、以前は優しかったシュウは、いつの間にか家事を手伝わず、「俺が稼いでいるんだから文句を言うな」と妻を見下すようになっていた。毎日お弁当を作り、家族のために尽くす浅見。それでもシュウは感謝するどころか、不満ばかり口にした。ある日、浅見が久しぶりにママ友とランチへ行くことを許された。しかし帰宅すると、コウタが泣いていた。「パパ、公園に行くって約束したのに怒鳴った……」その夜も夫婦喧嘩になり、シュウは突然言い放った。「もう浅見には付き合いきれない。俺、出ていくから」まさか家族を簡単に捨てるとは思わなかった浅見。しかし数日後、コウタが衝撃の光景を目撃する。「パパみたいな人が、知らない女の人の家に入っていった」調べてみると、シュウは実家にいると言いながら、浮気相手・ミサの家で暮らしていた。家族を裏切り、新しい恋を選んだシュウは「これで幸せになれる」と信じていた。しかし、その幸せは長く続かなかった。ミサはシュウを愛していたのではなく、収入目当てで近づいていたのだ。さらに彼女には別居中の夫と子どもがいることも発覚。シュウは慰謝料を請求され、すべてを失ってしまう。