香川県から夢を抱き上京した少女、松本明子。当時17歳で「スター誕生!」を経てアイドルとしてデビューを果たした彼女は、「ルネッサンス」のキャッチコピーを掲げ、華やかな活動を開始。しかし、「不作の83年組」と呼ばれた同期たちと共に、苦境の日々が続くこととなります。その運命を決定づけたのは、1984年深夜番組の生放送中の放送事故。放送禁止用語を口にしてしまったことで、芸能界から一時干されるという厳しい現実が待っていました。仕事を失い、アルバイト生活を送る中、彼女を救ったのは先輩・中山秀征の一言。「バラエティの道に挑戦しろ」──その言葉で方向転換を決意した松本は、体を張った芸風で新たな活路を見出します。その後、ものまねでの優勝や日本テレビ「進め!電波少年」での起用などで再び注目を浴びるように。借金1億2,000万円を抱えながらも、家族を支え続けた彼女の姿は、希望を象徴しています。2022年には自らの経験をつづった著書がベストセラーとなり、再びスポットライトを浴びました。