1978年、芸能界の光と影が交差した。夏目雅子は、母に反発しながら女優の道を突き進み、伊集院静と“選ばれた女”としての恋に落ちた。だが、彼は既に家庭を持つ男だった。雅子は7年間、待つことの代償として、母性を封印し、舞台の女王として輝きながら、ホテルの一室で孤独を募らせた。一方、捨てられた元妻は、娘たちに「お父さんはハンサムで男らしい人よ」とだけ教え、沈黙で愛を継いだ。彼女の犠牲は、娘の人生を救う奇跡となった。雅子は結婚5ヶ月で白血病に倒れ、伊集院は299日間、病床の傍らを離れなかった。彼の罪と愛は、死の床で交錯し、雅子は最期に「私も種を残せなかったな」と呟いた——選ばれた代償は、命そのものだった。3人の沈黙は、それぞれの愛の形。誰が正しく、誰が間違っていたか?答えは、彼らが選んだ道の先にある、静かな涙の中にしかない。