帝王切開の手術が無事に終了し、誰もが安堵した瞬間、手術室の空気は一変しました。医師や看護師たちは突然、床や手術台の周囲を確認し始め、緊張した表情で捜索を続けていたのです。原因は、手術で使用された一本の縫合針が見つからなかったことでした。手術後の器具確認で、本来あるはずの数と合わないことが判明したのです。もし、その小さな針が患者の体内に残っていれば、後日重大な問題を引き起こし、再手術が必要になる可能性もありました。医療スタッフは一秒でも早く原因を突き止めるため、細心の注意を払いながら必死に探しました。わずか一本の針であっても、患者の安全と命に関わる重大な存在なのです。