芸能界には、ただの人気者では終わらない“本物の強さ”を持つ人物がいる。 相手が誰であろうと一歩も引かず、筋を通すその姿勢は、裏社会の人間ですら圧倒した。まず石倉三郎。若い頃、撮影現場で女性スタッフに手を出す組員の存在を知ると、単身で暴力団の事務所へ乗り込んだ。刺青だらけの男たちが並ぶ中、石倉は組長を指さし「女に手を出すんじゃねえ」と言い放つ。組長は顔色を失い、その場で深く頭を下げた。次に梅宮辰夫。黒い金には決して染まらず、名を使って現場を荒らそうとした相手を、撮影現場へ呼び出した。皆の前で「俺の映画に泥を塗る気か」と一喝すると、相手は完全に萎縮し、平謝りした。