阪神タイガースの優勝争いは、この一戦で大きく形を変えた。 9月21日、甲子園でのDeNA戦は2対2のまま延長へ。張り詰めた空気を切り裂いたのは、4番・大山雄介だった。11回裏、一死走者なし。大山は左翼スタンドへ第17号のサヨナラ弾を放ち、3対2で決着をつけた。藤川球児監督も試合後、「いや、もう良かったです」と目を潤ませ、その一打を称えた。7連敗の苦しみを越えた阪神にとって、まさに値千金の勝利だった。この白星でマジックは12に減少。2位・巨人とのゲーム差も0.5に広がり、残り11試合の行方が一気に現実味を帯びる。しかも残る相手はヤクルト4試合、DeNA3試合。 大山は対ヤクルト打率3割7分8厘、5本塁打、22打点と相性抜群。森下翔太、佐藤輝明も絶好調で、上位打線が機能すれば流れはさらに加速する。守備の乱れが多いヤクルトを突けるか、甲子園の歓声が再び頂点を引き寄せる。