スーパーのバックルームで、新人大学生パートの佐々木さんは、休憩時間に少しウトウトしてしまっている。その光景を目にしたベテランのお局様、長浜さんは、一瞬眉をしかめるが、そのまま何も言わず作業に戻った。佐々木さんが気づかない中、長浜さんはその状況を観察しつつも、まったく注意を促さない。他のスタッフたちが休憩から戻ると、長浜さんは何事もなかったかのように業務を続行する。佐々木さんが目を覚まし、状況に気づくのはもう少し後のこと。彼女は心の中で、先輩たちの暗黙の了解に驚きつつも感謝の念を抱くのだった。スーパーの一日が慌ただしく過ぎる中で、新人のミスを黙認する大らかさと、見て見ぬふりという独特のチームダイナミクスがそこにはあった。