「何をそんな不健康な体して、健康に気い使ってんのかな?」レジに立っていると、背後から聞こえてくるお局様の声。明らかに私に向けて言っている。「私のことですかね?」と尋ねると、「いや、もう誰のことってわけじゃないけどな」と否定するが、目は完全に私を見ている。「そんなガリガリやのに、健康に気にしてるって、矛盾してるっていうかさ」「ガリガリじゃないやろ。〇〇さんは平均的ちゃう?健康的やん。ガリガリやろ、誰が見ても」そして、自分の体型を自慢げに語り始める。「もうこの私のボディを見めなさいよ!もうそんなやれたらさ、若い子の将来が心配や。もう早死にするんちゃう、そんなんでは」「あれのどこが健康体系じゃないの?家からここまで鏡1枚もなかったやのか、〇〇さん?」辟易とした私は思わず「すみません」と謝ってしまう。すると、お局様は得意げに「鏡を鏡で答えちゃってって感じですよね」と意味不明な言葉を残して去っていった。