憲法記念日の5月3日、TBS系『サンデーモーニング』のスタジオに歌手の加藤登紀子(82)が登場した。番組では、高市早苗首相が本格的に推進する憲法改正と、年内改定を目指す安全保障関連三文書の見直しが議論の中心となった。その中で、加藤は「日本は平和国家という姿勢でここまでの安全保障を守ってきた。それをかなぐり捨てるような方向性を打ち出せば、攻撃を受けても文句は言えない」と熱弁。これは、ウクライナ侵攻後の厳しい国際情勢を踏まえた現実的な防衛力強化論議を、「平和ボケ」した理想論と一蹴する発言として受け取られ、「お花畑発言」 とネット上で即座に炎上した。これに対し、ジャーナリストの古田大輔氏は「一国平和主義はもう続けられない」と現実論を展開。コメンテーターの中村うさぎ氏も「ソフトパワー」による抑止力向上を訴え、スタジオ内の温度差が鮮明に。加藤の発言は、読売新聞最新世論調査で「改正する方がよい」が57% に達し、高市政権下での改憲議論に「期待する」が54% と、世論の風向きが明らかに変化している現状を、的確に捉えていないとの批判を集めた。改憲を現実の政治課題として捉える冷静な議論が求められる中、感情的な「護憲」論はもはや「放送事故」 レベルの乖離を露呈したと言える。世論は、単純な「護憲」か「改憲」かではなく、「何が国益となるか」 という具体的で現実的な中身に注目し始めている。