義母の冷たい言葉が響いた瞬間、リビングの空気は凍りついた。生後四ヶ月の娘・ユナを抱いた私の前には、荷物を入れるための段ボール箱。そして義母の隣には、夫・拓哉の同僚だという玲奈が立っていた。玲奈は控えめな笑顔を浮かべながらも、まるでこれから自分が暮らす場所を確認するように部屋を見回していた。義母は私を見下ろし、「あなたのように家にいるだけで何もしない嫁とは違う。拓哉を支えられる人なのよ」と言い放った。私は何も言わなかった。ただ、腕の中で眠るユナの背中を静かに撫でながら、ソファに座る夫を見つめた。六年間共に暮らした夫は、母親が妻と娘を追い出そうとしているのに、一言も発しなかった。