「このしぐさは反則だろ」と話題を呼んだのは、女子1万メートル競歩で見事に制した関西大学の奥野す選手だった。 勝利の瞬間、彼女は大きく息を整えながらも、どこか照れたような表情を見せる。その自然体のしぐさが、会場の空気を一気に和らげた。「おめでとうございます。レースを振り返って、いかがですか?」と問われると、奥野選手は少し間を置き、言葉を選ぶように答えた。 「優勝を目指して歩いていました。だから、優勝することができてとても嬉しいです」淡々とした言葉の中に、積み重ねてきた努力と強い意志がにじむ。 その一方で、ふと見せた小さなしぐさは、勝者としての気品と、年相応の可憐さを同時に感じさせた。 まさに“反則級”の魅力が、優勝の価値をさらに際立たせていた。