年を取ってから住みにくくなる家の特徴で、最も見落とされやすいのは「昔は気にならなかった小さな段差」だった。家そのものは変わらない。だが、暮らす人の体は少しずつ変わる。たった数センチの段差が、毎日の負担へと姿を変えていくのだ。第3位は、階段が多い家。洗濯物を抱え、手すりを持つ手もふさがったまま上り下りするたび、体力が削られる。第2位は、家の出入りに坂道がある家。行きは軽くても、帰りは買い物袋と牛乳一本の重さが足に響く。そして第1位は、寝室からトイレまでに段差や階段がある家。昼間は平気でも、夜中の暗さと眠気の中では、その一歩が危険に変わる。毎晩のことだからこそ、我慢は日課になってしまう。