年金生活に入ると、夫婦のあいだでお金をめぐる小さな違和感が、次第に大きな揉め事へと育っていきます。 買い物袋を見ただけで「また買ったのか」と空気が張りつめ、夕飯の席が一瞬で静まり返る――そんな場面に、心当たりのある人も多いでしょう。第五位は、値段だけを見て「高い」と切り捨てる習慣です。何に必要だったのかを聞かないままでは、不満だけが残ります。 第四位は、家計管理を相手に任せきりにすること。残高を知らないまま「まだ使える」と思う不安が、片方に重くのしかかります。 第三位は、自分の趣味だけを必要経費にすること。釣りは楽しみ、ランチは無駄遣い――そんな線引きが溝を深めます。 第二位は、子どもへの援助を一人で決めること。相談なく振り込めば、もう一方は後から知るしかありません。 そして第一位は、年金額で発言権を決めてしまうことです。 多くもらう方が使い道まで決める。けれど、家を支えてきた年月を金額だけで測れば、夫婦の声は消えてしまいます。 二人のお金には、二人の声が必要です。その安心こそが、老後の備えになるのです。