角川映画の象徴として一世を風靡した知性派女優・古手川祐子。控えめな佇まいでトップに上り詰めた彼女の人生は、壮絶な転機を迎えていた。俳優・田中健との華麗な結婚生活。だが価値観のズレから別居へ至り、40歳の誕生日の翌日、夫から「好きな人がいる」と非情な宣告を突きつけられ13年の婚姻に幕を下ろした。離婚の痛手と更年期の体調不良が重なり、2016年を境に銀幕から完全に姿を消した彼女。かつての清純派スターが選んだ現在の姿――それは都内で母や娘と寄り添い、庭の花を手入れしながら静寂に生きる、世間の喧騒とは隔絶された仰天の隠遁生活だったのだ。