「笑いの怪物」明石家さんま。いかなる場をも沸かせる男が、「若い頃は全く近づけなかった」と恐れを抱いた伝説の芸人が存在する。豪華ホテルのスイートルームに置かれた不気味な折り畳みちゃぶ台。その前でさんまは正座を強いられ、息詰まるほどの圧迫感に飲まれていた。だが、その怪異ぶりは序章にすぎない。運転手の技術に苛立ち助手席へ追いやると自らタクシーを暴走させ、機内で操縦士のあくびを見咎めれば操縦室へ怒鳴り込み20分も運航を遅延させる。常識を破壊し尽くすその圧倒的な狂気と覇気の前では、天下のさんまですら縮み上がるしかなかったのだ。