衣笠祥雄――鉄人と呼ばれた男をご存知でしょう。1965年、京都平安高校からカープに入団。若い頃は荒々しく、契約金を巡るトラブルや免許剥奪の逸話もあった。しかし、野球への覚悟を決めてからは誰もが驚く変貌を遂げる。骨折しても四球を受けても、決してグラウンドを離れず、その視線と執念が「鉄人」の称号を生んだ。1970年から続いた連続試合出場は2155試合に達し、世界記録を更新。500本塁打、543盗塁の記録を残し、山本幸治とのコンビは伝説となった。1987年、プロ野球界で国民栄誉賞を受賞。背番号3はカープの象徴となる。引退後も解説者として活躍し、2018年4月19日、体調が優れない中でも最後の解説を務め、71歳でこの世を去った。死の直前まで野球を愛し続けた男、その生き様は今も多くのファンに語り継がれている。