常陸宮正仁親王殿下は、昭和10年11月28日、昭和天皇と香淳皇后の次男としてお生まれになった。戦時中は疎開を経験され、終戦後、現行の皇室典範下で初の宮家として「常陸宮家」を創設。現在90歳を迎えられた殿下は、長年にわたり癌研究に従事され、国際学会でも活躍される一方、車椅子での生活を余儀なくされるご様子が報じられ、国民の胸を痛めている。殿下は温和なお人柄で知られ、ある時は旅館でナプキンの用意がなくとも、側近を気遣ってご自身のハンカチで代用されたというエピソードも。また、動物福祉への深い関心から、翻訳絵本の印税を全額寄付されるなど、慈愛に満ちたご行動に多くの国民が感銘を受けてきた。しかし近年、皇位継承をめぐる議論が活発化する中、殿下のご高齢と健康状態が静かに注目を集めている。一部では、宮家の継承問題や養子縁組の可能性も囁かれるが、常陸宮家はあくまで研究一筋に皇室の責務を果たされてきた。その揺るぎない姿勢こそが、今、激動の皇室の中で最も尊く、また切実に映るのである。