昨年、宮内庁に突如として現れた一人の男が、20年以上続いた「忖度と隠蔽」の構造を、就任初日から粉砕した。その男こそ、黒田一郎新長官である。元外務省のキャリアで、本物の外交と品格を間近に見てきた彼の就任は、皇室内の不都合な真実を白日に晒す契機となった。その決定的な瞬間は、秋篠宮家への就任挨拶だった。歴代の長官であれば、最大限の敬意と当たり障りのない会話で済ませるところ、黒田長官は静かに、しかし容赦なく核心を突いた。「昨年度の公務日数と内容をお教えいただけますか」「邸宅改修費43億円について、国民への説明責任はどのようにお考えでしょうか」「悠仁さまの教育方針について、今後どのようにお考えですか」。紀子さまの表情が固まり、具体的な回答は返ってこなかった。長官は静かに「お考えということですね」と一言。この言葉が、全てを物語った。長年にわたり、宮内庁は特定の皇族への忖度に終始し、問題を隠蔽し続けてきた。43億円に膨れ上がった赤坂御用地内の新邸宅建設費。その原因は、度重なる「イタリア産大理石」などへの仕様変更指示にあったとされる。一方、国民は物価高に苦しんでいた。