江戸時代の人々も「最近の若者」を嘆く声をあげていたようです。その頃、若者言葉や隠語は混乱を招き、年長者たちを悩ませました。例えば、「ビビる」という言葉は鎧がぶつかる音「ビンビン」から生まれ、大軍が襲ってくる緊張感を表しており平安時代から使われていました。また、「ムカつく」という言葉は胸焼けから来る不快感を指していたのです。しかし、歌舞伎者や町人たちが使う独特の隠語はさらに謎めいていました。真面目なことを「まし」と言い、射的場で危険な行動を「ヤ蛮」と表現。吉原に向かう舟に乗ることを「チョキる」と呼ぶなど、独自の文化が根付いていました。さらに、「茶ズる」は茶漬けを食べる行為、「片付けなび」は深い感謝の意を示す言葉だったとか。結果として、江戸時代の年長者たちは「若者の言葉遣いはまるで農地を細かく分割するように複雑怪奇だ」と感じていたようです。現代の若者言葉を嘆く私たちの問題は、実は歴史を繰り返しているのかもしれません。