真夜中、成田洋介は妻の連れ子、まなみに押し入れに押し込まれ、襖からのぞくと全身が震えだした。洋介は六年前に涼子と結婚し、彼女の連れ子であるまなみと暮らし始めた。当初まなみとはぎこちない関係だったが、歳月を重ね高校三年生になる頃には少しずつ打ち解けていった。ある日、涼子の浮気現場を目撃した洋介は、ショックを受け、翌朝、まなみにその事を示唆される。帰宅すると、まなみは涼子が何も語らずに寝室に入るのを見守った。その夜、寝室には不気味な風と声が漂い、涼子に迫る。元夫の幻影は涼子に何事かを囁き、まなみはその様子を解説した。翌日、涼子の精神状態が急激に悪化し、精神病院に入院することに。一方で、まなみはこれからどうするかを問うが、洋介は「君を実の娘のように大切に育てたい」と答える。二人は涙ぐみながら抱きしめ合い、かけがえのない絆を再確認するのだった。