大学病院の面接室に入る宮田修治は、小学生の頃から抱いていた夢に向かって進んでいたが、予想もしない事態が発生した。面接官の西野が「片親は不採用」と嘲笑するような態度を取ったのだ。宮田は母親の苦労と努力の話をして反論するも、西野は聞く耳を持たなかった。その時、宮田はあることに気づく。西野の声と顔は、かつて父が運び込まれた病院で「手の施しようがない」と冷たく話した医師と同じだった。怒りを抑えきれない宮田は、スマホを取り出しその場で院長に電話をかけた。「父さん、面接官が呼んでるよ」と。結局、西野はその場から去ることになり、宮田は別の面接官によって改めて面接を受けた。無事に合格し、大学病院に医師として迎えられることになった。母親も院長と再婚し、宮田は日々、患者と向き合いながら多くの命を救うために医師としての道を歩んでいる。